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CAD雑記

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● 図面あれこれ

さて、ではどんな図面を描くことになるのか?
設備工事を行なうに当たって、どんな図面が描かれ、どんな風に使われるのかをまとめてみました。
建設現場の流れも。独断と偏見ですが・・・。

図面は大きく分けると2種類あります。
一つは打合で使う図面。もう一つは施工で使う図面。
打合せで使う図面は打合せにあわせて制作し、打合せ応じて編集し、 最終的には実際に現場を施工するにあたっての承認図となります。
つまり打合せのための図面が現場にあっていないと、 施工する段階(施工図を作成する段階)で支障が出たくるので、 打合せのための図面とて、現場をイメージして作成することが重要です。

・打ち合わせ用図面

施工図・重図

いわずと知れた、現場で施工するための図面。すべての図面はこれが基本となります。
作成方法は、設計図を施工図に起こす形ですと、 設計図はそのほとんどが単線で描かれているので(角ダクトなど一部は複線であったりするがノースケールだったりしますが)、 設計図データをCAD上でトレースする感覚で複線化していきます。
意匠図より、天井高さを、構造図より梁下端を確認し、天井内の納まり具合を確認しつつ(無理して納めようとはせず)、 あわせてPS・DSなどの竪系統のダクト・配管の納まりも確認します。
問題があるようなら(というか絶対に問題がでる)断面図等を作成し、打合せで質疑を上げられる図面を描きます。
また、そうして出来てくる各設備の施工図を重ねた、重図を作成し、配管やダクトなど、設備同士の干渉を避けるように調整することになります。

壁床総合図

壁・床に取付けられる設備を把握するための図面で、壁、床の意匠や床構造(梁の位置)を検討のために作成します。
意匠が厳しい現場では、壁に取り付けるものに関しては、展開図に記述することもあります。
施工図より床貫通部、床コロガシとなる配管ダクトを抽出して描込みます。
特に壁につくスイッチ関係は専門業者の作成する施工図にしか載せないことが多いので、 作成する時期では施工図に無く、設計図より検討して描込みます。

天井総合図

施工図より天井面に着く設備を把握するための図面で、天井の意匠を検討するために作成します。
電気設備の照明を主として、それにあわせて空調設備や消火設備(主にスプリンクラーヘッド)を配置します。
天井目地にあわせて取り付けることが望まれます。
天井内に吊り込む隠蔽機器関係の点検口は、この天井総合図でしっかり打合せし、 支障のない場所に決めないと、機器のメンテナンスに関わる重要な問題になるので、注意が必要です。

竣工図

すべての作業が完了したのち、施工図を設計図のように簡略、単線化した図面です。
施工のためのあらゆる打合せによって変更した内容を、設計図に反映し編集したものと考えればよいでしょう。
機器の能力や使用機器などの編集も必要となり必要があれば削除(欠番と記載したり)・追加します。
系統図は部屋名が変更になっている場合がありますので、最新の建築平面図にあわせてそういったところも編集します。

・現場作業用の図面

床スリーブ図

施工図より床貫通部分だけを抜出し、スリーブを取り付ける部分を示した図面です。
建築のスラブ施工にあわせてスリーブを取付けなければいけないので、それにあわせて完成させなければなりません。
サイズ、個数を把握し、スリーブ材を発注するための図面にもなるので早め早めの作成、修正が重要になります。
ダクトサイズは実管の場合、呼称のダクトサイズより一回り大きくなるのでスリーブ材のサイズ実際の大きさを確認します。
(ダクトサイズで墨出しするとスリーブサイズより鉄筋の開口が小さくなってしまう恐れが有ります)
完成したらいつでも発注できるよう(工区ごとなどで)拾い表も合わせて作っておくと良いでしょう。

建築工程表とにらめっこし、鉄筋工事前後の取り付けとなるが、 鉄筋が敷設される前にデッキ(又は型枠)にスリーブ取付け位置の墨を出さないと、 鉄筋が敷設されてスリーブがつかなくなるし、補強もしてもらえなくなるので注意。
墨さえ出しておけば、設置はコンクリート打設前日でも良いが、検査が有る場合はそれに合わせる。

打合せによって鉄筋敷設前にスリーブを取り付けられれば工事もしやすくなる。
スラブ厚がある場合、鉄筋が邪魔してスリーブが取り付け難いので、先付けできるように打合せできると良い。
角リーブ先行、丸スリーブは後と言うパターンもある。
今はいないだろうけど、あらかじめ挨拶に行かないと、鉄筋屋さんが敷設中の鉄筋の上歩かせてくれなかったりとか、 鉄筋屋さんが忙しくなって設備(後工事)のこと考えられなくなり、 いつまでも開口しなかったり(夕方開口が終わって、翌朝から早出で打設開始とか)があるので仲良くやりましょう(笑)。

梁スリーブ図

施工図より梁貫通部分だけを抜出し、スリーブを取り付ける部分を示した図面です。
鉄骨貫通の場合と、躯体梁貫通の場合とで扱いが異なってくるので建築図面を確認して作成します。

鉄骨スリーブ
鉄骨スリーブの場合は鉄骨業者(または建築の鉄骨担当者)にその図面を渡す必要があります。
鉄骨と柱の接続部分や補強の絡みで思い通りの場所にスリーブが明けられない事がありますが、 まずは希望の場所に記入して鉄骨業者に渡しましょう。
鉄骨業者より部材図が送られてきて、補強箇所などで取付け不可能な部分が指摘されてるはずなので確認し、変更します。
鉄骨の天端高さとFLの関係で高さは注意です(床FLレベルからの高さではなく、上階FLからのマイナス表示になので)
また、鉄骨制作に日数がかかるため、後になっての追加、変更も難しいので検討は早めにする必要があります。
小規模現場なら、鉄骨業者の営業さんと名刺交換して、直接やり取り出来るようにしておくと有利かもしれません。

躯体梁貫通
躯体梁貫通は床スリーブと同じで、型枠が完成したら、墨を出し鉄筋敷設中に取り付けとになります。
これもスリーブ材の注文が必要になるので、床スリーブ同様、貫通部の数を拾いスリーブ材を発注できる段取りが必要です。
また補強としてウエブレンの取付けも必要になるので あらかじめ建築の構造担当等にスリーブサイズと個数を報告し、ウエブレンを確保し、 鉄筋業者と話、補強のタイミングを話し合っておきます
型枠の上で鉄筋を組立て、落とす工法なら長物のスリーブでも取付けやすいのですが、 型枠の中で組んでいく場合は伸縮スリーブを使わないと取付けられれない場合もありますので工法にあわせた材料を選定します。
場合によっては型枠に先付けする必要もあります。
鉄筋屋さんとの仲良く合判作業し、事情を説明し最良の方法で取付けていきましょう。

SRC梁貫通
鉄骨鉄筋構造の梁の場合は、鉄骨に貫通部を明けなければいけないので、 鉄骨スリーブ同様鉄骨業者と図面のやり取りによって貫通部の依頼をします。
それによって、貫通スリーブが鉄骨についてきますので、コンクリート打設のために 貫通部の養生をし、さらにウエブレンによる貫通部の補強が必要になります。
あらかじめ建築の構造担当等にスリーブサイズと個数を報告し、ウエブレンを確保し、 鉄筋業者と話、補強のタイミングを話し合っておきます
だいたい合判作業となってしまいますが、交渉しだいではウエブレンの間配りだけで、 ウエブレンをスリーブにかけておけば鉄筋屋さんが作業の流れの中で取り付けてくれることも。
まれに穴だけあって、スリーブが無いところが有ったりするので注意が必要です。
そういう場合は建築担当と話、ボイド材等で対処しましょう。

壁スリーブ図

施工図より壁貫通部分だけを抜出した図面です。
躯体壁貫通の場合やALC壁、ボード壁など壁素材によって扱いが異なります。

躯体壁
躯体壁貫通は躯体コンクリート打設前にスリーブを取り付けておく必要があります。
これは躯体梁スリーブと同じで、型枠が組まれて、そこに鉄筋が組まれるので、 壁部分にあらかじめ地墨を出し、型枠が立てられたら型枠にも墨を出し、 鉄筋が終わり開口してもらったら、型枠が返される(もう一面お型枠が建てられる)前に、スリーブを取り付けます。
大きいスリーブは返された型枠にも墨を出し、コンクリート打設時にそこにスリーブがあることがわかるようにしておきます。
(スリーブ下部にコンクリートが回らずにジャンカ(打設不良)になる恐れがある)
厚みの無い壁に横長のスリーブを取り付ける場合は、分割するなどの配慮が必要です。

ALC壁
これは特に墨出しは不要です。
ALC業者からALC壁の目地割図が届くので(届かない場合は要求すべし)、 それに開口要求場所を書込みます。目地割を気にするところですが、取りあえずこちらの都合で記入します。
(目地割り図前に開口場所を寸法で指定し、それにあわせて目地割り図が作られる場合もあります。)
その開口要求でALC業者は見地割りを再度調整してきます。
どうしても目地と合わない部分の移動要望をされますので、その場合は開口位置を検討します。
移動できる物出来ない物にあわせて目地割を決めていきます。場合によっては何度もやり取りが必要になるので、 小規模現場ならALC業者の営業さんと名刺交換して、直接やり取り出来るようにしておくと便利です。
ただし角の開口以外は現地で、しかもこちらで明けることになるケース多いので、 あらかじめ誰が開口するのか決めておきましょう。

ボード壁
ボード壁の場合は軽量鉄骨が建てられる前に壁となる部分にあらかじめ地墨を出しておきます。
軽量鉄骨屋さんがその墨をみて軽量鉄骨を避けたり、避けて補強したりするので、ボートが張られた後そこにを墨を出して開口してもらいます。
(基本開口してもらえるはずですが、現場とボード屋さんとの仲しだいでは自分で開口することになることも・・・)
扉などの三方枠の補強などで避けなければならない場所(避けられないことも無いのだろうけど・・・)もあるので、 怪しいところは施工図の段階で建築担当と検討しておく方がいいです。

インサート図

配管、ダクト吊り込みようのインサートの配置を示した図面です。
施工図を元にどこで吊をとるか考え、インサートを配置していきます。3分、4分、5分など釣り込む重量によりサイズが異なります。
また、湿気のあるピット内などはSUS(ステンレス製)、スラブに保温のために吹付け工事を行う場所には吹きつけ対応品など種類もあるので、 それぞれ記号を変え、凡例を示して図面にします。
が、実際に使えるかどうかは施工図の固まり次第です。ガラッと変わるとみんな無駄になってしまいます(TT。
ココは変わらないと言う場所はばっちり、ココは怪しいと言う場所は適度に力を抜いて施工した方が良いでしょう。
例えば、配管ダクトルートは変更しても、隠蔽の機器は変えないようにするとか。
梁貫通を多用する消火配管は変わらないからしっかりやっておこうとか(先行工事になるだろうから、インサートがあれば工事も早い)
施工図を全面的に薄くインサートを濃くして印刷すると、施工する人がインサートの関係が分かり易いので現場での対応がしやすいです。
(デッキリブ部分を避けたり、他業者との絡みで避けるなどの場合などの問い合わせが減るかも。)

機器配置図

天井内に吊りこむ機器の配置を示した図面です。
機器はダクトや配管より先に吊込むことが多いので、それ用に作成しておく図面です。
施工方法にもよりますが、機器吊込みにそれ専門の業者を入れる場合もあります。
墨出しまでは墨出し屋さんにってこともありますが、 どちらにしても施工図とは別に、機器の型番や向き、高さなどを記した専用の図面があったほうが手際がいいはずです。
工程や図面の決まり具合にもよりますが、 機器の配置、器具・点検口の墨出しはスラブ上に何も無い時期にやっておいた方が効率がいいので、 スラブ打設後、通り芯が出た後すぐにでも(後々消えないように)やり終えておけると理想です。
建築工事後、墨出しというタイムラグ無しに機器を搬入し吊込めますので、それを見据えてこういった図面があると便利です。

施工図・断面図・詳細図

上の施工図に加えて・・・。
施工担当業者ごと、配管やダクトごとに図面を分け、施工する設備のみを印刷した図面です。
通り芯を基準に寸法や高さ、用途などを書いておきます。
これを元に現場で配管やダクトなどが施工されていきます。
取り合いの厳しい場所は取り合い相手の情報を点線などで記載しておくと後々のトラブルの防止になるかもしれません。
機械室、PS、DSなど、立体的に配管やダクトが絡むいおうな場所は、 拡大した図や断面を切った図面をあわせた詳細図も用意します。

天井伏図(天伏図)

天井器具、点検口の位置を示した図面です。
ボード壁施工と同様、軽量鉄骨、ボード張りで開口が必要となるため、位置と開口サイズがわかるように図面を作成します。

この図面に従ってスラブ場に地墨を出し(スラブ上が片付いているときを狙って。設備工事が終わって、ボードや軽量材が搬入される前が良い)、
軽量鉄骨完了後、地墨を頼りに開口が必要な場所をマーキングし、わかりやすいようにビニールテープなどを下げておきます。
通常、必要サイズより50mmほど大きくしますが、軽量の状態によって・・・わざわざダブルバーを数センチ切り込むとか、 余裕寸法がちょっとだけ親バーに掛かってるような墨は出さず、そういう部分は余裕を小さくした方が親切です。
墨出しの祭には、その場所に該当する設備が開口位置に吊り込まれているか確認できる余裕が有ると良いです。
すれている場合は開口をずらすのか、吊り直すのか・・・何らかの対応を取っておかないと取り返しがつかなくなります。

ボード貼り完了後は再度地墨に従ってボード上に墨を出します。今度は仕上げ面なのでシビアに。
地墨を頼りに開口していくので、軽量鉄骨時に変更があった場合は必ず地墨も訂正しておか無くてはいけません。

軽量鉄骨屋、ボード屋の機嫌を損ねると開口してもらえないどころか、天台にすら乗せてもらえなくなるので仲良く作業しよう(笑。
効率よく作業するためには相判作業が良いですが、大きい現場になるとあっちこっちで同時多発的に天井工事が始まり、 しかも軽量鉄骨からボード貼りまでの間が無く、急に呼び出され、墨出しに追われることになるので現場での情報収集が大切となります。
向こうから「○時ごろ墨出しよろしくね」と声をかけてくれるくらい仲良くなっていると工事の進みやが全然変ってきます。

といった感じでしょうか?参考になれば幸いです。
思い出したら、思うことがあったらこっそり編集します

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更新日時:2014/08/09